これからの企画展

佐久間象山遺墨展
~書は人なり~

期間:
2025年1月11日(土曜日)~2月24日(祝日・月曜日)
休館日:月曜日(1月13日・2月24日は除く)・1月14日(火曜日)・2月12日(水曜日)
概要:

 幕末の松代出身の儒学者で洋学にも通じた佐久間象山(さくましょうざん・ぞうざん、1811~64)の没後160年を記念して、象山の芸術家としての側面に焦点を当てる本展を開催いたします。

 象山は、思想家としてのみならず、中国文化全般におよぶ深い教養を持つ「文人(ぶんじん)」としても一流で、とりわけその書は生前より高い評価を受けていました。遺墨(いぼく)は現在、地元北信地域を中心に数多く残されています。しかも、年代が幼少期から晩年に及ぶため、象山があらゆる書法を体得し、深めていった過程をたどることができます。

 また、象山を経済的に支えた八田(はった)家、関(せき)家など交流のあった人たちに宛てた書簡は、象山の日常をうかがうのに有効なだけでなく、その人となりを彷彿させる貴重な資料でもあります。

 本展では、多方面に活躍した象山の業績のうち、地元に残された書画の代表作と、象山が深く傾倒した顔真卿(がんしんけい)の作品や「瘞鶴銘(えいかくめい)」「石門頌(せきもんしょう)」等の貴重な拓本と象山の臨書(りんしょ)を併せ展示いたします。さらに、私的な書簡と関連する実物資料を加え、計50点余を紹介します。これによって、書法を厳格に追求した幕末の文人としての側面と、日常を生きた人間としての象山を身近に感じていただけることでしょう。

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