保管・整理の仕方について

公文書等の保管

保存箱の製作方法(PDF:763KB) 文書保存箱修繕作業について (PDF:2.86MB)

燻蒸処理

 当館は、長野県の歴史的資料等を収集・整理・保存、開示して利活用に供する公文書館機能を有しています。このため、一般の歴史系博物館が設ける収蔵庫以外に、公文書館ならではの特殊施設が配置けられています。それが、館内燻蒸装置です。この装置では、県民の知的共有財産でもある公文書などを、書庫や収蔵庫で保管される前に、害虫駆除・防カビ等殺菌のため、専用のガスを使う減圧式燻蒸装置で燻蒸を行っています。

史料の修復(クリーニング等)

水損・汚損紙資料のクリーニング方法について

※以下、2019年10月24日、考古資料課保存修復室から水損・汚損紙資料のクリーニング方法についてのお知らせより引用

キーワード:簿冊(冊子)、軸物、一枚物、木綿布・不織布、霧吹き、吸い取り紙

  1. 資料が泥落としの作業(衝撃)に耐えられそうなら、できるだけ除去する。
  2. 綴じ代を保持したい冊子形態の資料(古文書含む)は、資料内部に浸み込んでいる水分をできるだけ吸い取り蒸発させるために、新聞紙を台紙にしたキッチンペーパーを十数ページごとに挟み込み、ビニールひもなどで十字に固定(締め過ぎないように)して自立させる。
  3. 直射日光が避けられる風通しの良い部屋で、扇風機・サーキュレーターなどで空気を動かして蒸発を促す。風乾時間は、1週間から10日が目安。付着したまま残留している土は、全体が乾いた後に取り除く。
  4. 軸物は本紙と裏打ち布が分離してしまっている場合は、別々の処置をする。
  5. 分離していない場合は、ゆっくり巻を解いて広げるので、床ならビニールシート上に、作業台上なら直接、木綿布または不織布などを敷き、同一平面に広げる。
  6. 水道水を霧吹きや刷毛で資料の全面に十分に撒き、上から吸水紙(キムワイプやJKワイパー・キッチンペーパーなど)をゆっくり広げて均一に覆い、手の平や指腹できるだけ資料表面に密着させ、汚れを吸水紙に吸い取らせてゆっくり剥がす。この一連の作業を間断なく、吸水紙に汚れが認められなくなるまで繰り返す。これを表・裏の両面で行う。風乾時間は、しっとりと乾燥した状態になるまで。
  7. 既にカビの発生が認められれば、この時点でその範囲もしくは全面にエタノールを散布する。
  8. 一枚物(古文書含む)も上記5~7で対応する。

県立歴史館の役割と機能

公文書館機能

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