昭和十八年軍事郵便

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資料No G-58
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資料内容 昭和18(1943)年に戦死した兵士の遺族に宛てた、戦死を伝える軍事郵便および叙勲証書
解題

 昭和18(1943)年に、南方ニューギニア戦線において病死した立野正夫氏(大正4年(1915)10月8日生まれ。大阪市出身)の遺族に宛てた、立野氏の戦死を伝える軍事郵便および叙勲証書である。

 本資料は、立野氏の孫にあたる中島庸夫氏(長野市下氷鉋)を通じて平成22(2010)年11月に当館に寄贈された。立野正夫氏は、寄贈者中島氏の母方の祖父にあたり、正夫氏の娘(寄贈者の叔母にあたる)が大阪から長野に転居して来た際に、本資料を持参したと伝わる。

 寄贈者によると、立野正夫氏は、大学卒業後(大阪商科大学高等商学部 昭和12年3月25日卒業。同15年3月25日学士合格)、一兵士として戦場に赴くことを志願し、南方ニューギニア戦線に従軍したと伝わる。そして、昭和18年1月15日(午前6時)に、戦地(ニューギニア島「ギルワ」)にて病死した(当時28歳、陸軍上等兵)。

 本資料の軍事郵便(封筒・書状)は、正夫氏の父、立野直蔵氏(正夫氏は次男)に宛てて、陸軍の「南海派遣 沖第八一二六部隊北島隊」から差し出され、「中隊長大島義弘」が立野正夫氏の戦地での様子と病死を伝えたものである。また、別便(ないし別封)で送られたと考えられる立野正夫氏に対する叙勲証書も資料群内に含まれる。

登録年度 2023
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