木曽御料地附近地形図
資料No | G-15 |
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資料内容 | 明治時代に制作された、木曽地域の皇室所有森林周辺地形図 |
解題 | 明治42(1909)年に「帝室林野管理局」が製作した、木曽地域の皇室所有(「御料地」)の山林およびその周辺地域を含めた地形図(縮尺20,000分の一)である。北海道立文書館から平成25(2013)年度(平成26年1月)に移管された。 木曽の森林について、かつて江戸時代は、幕府が度々その区域を測量し、絵図を調製してきた。ただし、その記載は村落の所在や山岳河川の名称を記すにとどまり、地形の描写については正確ではなかった。このような前代の状況から、明治時代に入り、筑摩県や内務省において調査と区域の画定が行われ、皇室所有になって以降は、帝室林野管理局によって森林の境界踏査および測量が行われた(明治27(1894)~同39(1906)年)。加えて、帝室林野管理局は、明治38~41年度にかけて、交通運搬や河川・山脈の流れる方向なども分かるように、木曽川・王滝川、および飛騨川の川筋における御料地外の地形も含めて測量と地形図の作製を行い、翌明治42年に一般への利便のために、同地形図を出版刊行した。 なお、目録に記載される地形図は74図あるため、当資料の地形図(凡例を除いて42図)はその約半分程の数しかないということになる。しかし、宮内庁書陵部に所蔵される同名の地形図の中に、凡例・目録含め43冊のものがあり、当館所蔵の43枚は、書陵部蔵43冊本と枚数および記載地名が全て一致することから、旧中山道沿いおよびそれと隣接する地区の地形図だけを抄録した版であると考えられる。 |
登録年度 | 2023 |
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