満洲国協和会関係資料
資料No | G-13 |
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資料内容 | 満洲国協和会(満州国協和会)職員の満洲での生活の様子を語る資料 |
解題 | 「満洲帝国協和会」部員補として三江省通河県本部に勤務し、現地人の襲撃を受けて(通河県事件)、昭和20(1945)年4月4日に殉職した三石好夫氏の遺品類である。好夫氏の父親が現地での殉職者共同葬儀に参列し持ち帰ったものを、戦後好夫氏の弟達がファイル等に入れ整理・保管していた。平成25(2013)年2月に当館へ寄贈された。 三石好夫氏の父は上伊那郡南向村(現中川村)の出身で、警察署勤務のため県内各地を、家族を伴って転勤して歩いた。好夫氏は、昭和18(1943)年12月に上水内農学校(現長野吉田高校)を卒業。翌年、満洲に渡り新京順天青年学校研究科第2部に入学した。この時以前にも、興亜学生勤労報国隊の一員として満洲に赴いたこともあり(『勤労報告記念帖』昭和17(1944)年8月)、寄贈者によれば、満洲に対する憧れもあったようである。 好夫氏はいくつかの訓練機関や錬成所で学びながら、「満洲帝国協和会」の部員補という立場に就き「青少年班」を担当した。この班は教育関係の部署だったらしく、資料群の中には、現地生徒の制作した習書や絵画も含まれる。 満洲での生活を語る資料は、帰還者の多くが着の身着のまま状態であったこともあり極めて少ない。その中で、当該資料は通貨、切手、写真帳などが含まれており貴重である。また、敗戦直前の協和会の活動・組織を知る手がかりとしても価値を見いだせる資料といえる。 |
登録年度 | 2023 |
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