町田守衛資料
資料No | G-52 |
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資料内容 | 戦中・戦後の陸軍松本歩兵第五十聯隊員の活動・交流の様子を伝える資料 |
解題 | 戦時中、陸軍松本歩兵第五十聯隊歩兵砲隊に所属し、中国開封・懐慶などへ赴き復員した町田守衛氏が、戦後保管していた史料群である。令和4年3月15日に寄贈された。 この史料群によれば、町田氏は、陸軍松本歩兵第五十聯隊歩兵砲隊において昭和12年段階で軍曹、昭和14年6月に曹長として従軍し、昭和14年6月においては、下士官以下の人事や中隊将校以下の功績に関わる業務を担当し、戦闘詳報や日誌の管理を任せられていた。また、戦後は、同聯隊戦友会の事務局として、会員(旧隊員およびその配偶者・遺族)への会合等の連絡・案内役を務めていた。 史料群には、戦地での記録をもとに複写整理された「陣中日誌」はじめ、従軍中の各戦闘の概要、戦闘要図等を印刷・集成した報告書としての「戦闘詳報要報綴」など松本歩兵第五十聯隊の活動内容を具体的に伝える貴重な史料が含まれる。とりわけ、「陣中日誌」には、進軍の様子や戦闘要図が詳細に記されるとともに、あるいは例えば、日中開戦の直後に同聯隊が命を受けて中国に赴き盧溝橋を渡った際(昭和12年9月14日)の「所見」など、記録した兵士の所感なども記されている。 また、戦友会名簿や、会員に配布したと思われる出版物(郷土の戦史研究者であった百瀬宏氏が企画し、昭和19年8月テニアン島での同隊の「玉砕」を生還者が座談会で語り合った証言をまとめた『松本五〇連隊の最後』(平成7年(1995)刊。非売品))など、戦後から平成10(1998)年頃までの同隊出身者間の交流・連帯を示す資料も含まれ、戦中・戦後をつなぐ資料といえる。 |
登録年度 | 2022 |
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