下高井教育会満洲視察関係資料
資料No | G-47 |
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資料内容 | 昭和15年に実施された満洲視察旅行資料 |
解題 | 下高井郡延徳小学校長だった池田基一の満州視察旅行資料である。令和3(2021)年8月22日に寄贈された。 満州への視察旅行証明を申請した「特殊地帯旅行証明願」(本籍・住所等個人情報記載有により非公開)には、 特殊地帯旅行證明願 (中略:非公開部分) 一、旅行ノ目的:移民地及青少年義勇隊訓練所ノ視察並ニ慰問、其他教育参考ノ為満洲国視察 一、旅行ノ経路及行先地 新潟―羅津―図們―牡丹江―林口―東安―寳清―高社郷移民地―東安―林口―千振―彌榮 ―佳木斯―林口、― 一面坡 ―ハルピン―新京―吉林―奉天―撫順―大連―旅順―奉天― 京城―釜山―下関 一、旅行期間 昭和十五年八月十八日ヨリ同年九月十一日迄 右ニ依リ満洲特殊地帯ニ旅行致シ度ニ付御證明被成下度及願出候也 昭和十五年七月廿五日 右 池田基一 (「池田」朱印) 長野縣中野警察署長警部林秀男殿 〔以下朱筆にて追記〕 右ノ通リ相違無之證明候也 昭和拾五年八月五日 (「林」朱印) 大日本帝国長野縣中野警察署長 警部 林秀男(「長野縣警部之印」朱印) と明記され、満州移民および青少年義勇隊訓練所の視察・慰問のために、新潟から朝鮮の羅津港を経て、図們から満州入りする計画だったことを知ることができる。昭和15(1940)年8月18日から9月11日までの旅行であり、高社郷移民地やハルピン・奉天など満州各地だけでなく大連・旅順も訪れ、京城・釜山を経て下関に至る旅程計画である。視察の様子については、「メモ帳」に記録し、メモをもとに内地で講演を行なったのか、「満洲視察講演草稿」もある。その他の資料は視察の際に利用した冊子、地図類と帰国後に現地から出されたはがきである。 各市町村や教育会における満州視察旅行、青少年義勇軍慰問の様子を具体的に示す資料として貴重である。 |
登録年度 | 2022 |
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