諏訪郡西山田村山田家文書
資料No | 諏訪〔3〕/3-34 |
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地域 | 諏訪 |
古文書 | 本目録に収録した標記文書は、2021(令和3)年度に上條信彦氏より寄託を受けた文書群の一部である。総点数96点である 西山田村(現在の岡谷市長地・中屋・中村・横川)に関わる文書群である。江戸時代は高島藩領で、1733(享保18)年の村高は769.7石あまりである。江戸時代は年貢支払帳などの帳簿類が多数を占める。庄屋を務めた家であった。近代は大きく2つの史料群に分けられる。第一は片倉製糸八王子製糸場に勤務していた山田浅蔵関係の書簡類がある。第2は山田浅蔵に関する史学関係の文書類である。山田浅蔵は考古学者でもあり、「信濃国諏訪郡に於ける古墳」(明治34年『東京人類学会雑誌』16-182号)などを執筆している。これらを「白崖文庫」と称している。白崖は彼の号である。また「楓渓漫録」は大正末から昭和5年までの記録で浅川の調査記録や案内記録、新聞記事など時系列におった詳細な記録であり貴重である(山田については上條信彦「案内役からみた伏見宮博英の諏訪踏査」『信濃』74-10、2022年を参照)。 幕末から近代にいたる地域資料として、また諏訪の史学史の一端を語る貴重な史料群といえる。 |
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