上水内郡水内村北原家文書
資料No | 水内〔9〕9-43 |
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地域 | 水内 |
古文書 | 本目録に収録した文書は、2010(平成22)年に上條信彦氏より寄託を受けた収集史資料群のうち表記の家文書を収めたものである。 大正末から昭和戦前、戦中期における北原家(喜市、政治、長雄他)への封筒、はがき類が中心となる。蚕種業者及び製糸業者等との商談関係文書、農会関係文書、保険会社及び銀行等との取引関係文書等から、北原家は有力な養蚕業を営む家であったことが推測できる。 史料は昭和戦前、戦中期に「北原長雄」に宛てられたものが最も多い。北原長雄は昭和3年頃に水内村役場収入役、昭和4,5年に水内村青年団長、後に上水内郡水内村在郷軍人分会長、水内村翼賛壮年団長等の役職を務め、村会議員にもなっている。 水内村在郷軍人会分会長及び翼賛壮年団長として収受した兵事史料には、時局講演会、村葬、簡閲点呼、選挙粛清運動、青年訓練所関係史料等がある。また、満蒙開拓青少年義勇軍を含む満州移民関係史料も散見する。 地域の有力者が在郷軍人会分会長や村会議員等となり、地方自治レベルで戦時体制を構築していったことをうかがい知ることができる史料群として注目される。 |
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