水内郡後町村十念寺文書

詳細情報
資料No 水内〔9〕/9-46
地域 水内
古文書

 本目録に収録した文書は、2020(令和2)年度に寄贈された表記文書を掲載する。 
 後町村は近世を通じて支配関係は松代藩領であり、妻科村の枝村である。1881(明治14)年に南長野町となり同22年に長野町となった。
 本史料群は、紙封筒に一括して入れられた寺院文書でひとつは京都浄土宗知恩院とのあいだの本末関係および十念寺住職在京関係の書状、書留、覚え書き類である。知恩院寺侍から十念寺に宛てた書簡もある。このなかで多く現れるのが問御所村久保田新兵衛である。十念寺の檀那であるとともに講中惣代・世話人を務めていることから、準公用者の立場で散見される。40番台の文書は弘化から安政の幕末の文書が主である。
 この時期の浄土宗本山末寺関係や地域の檀那間のやりとりがうかがえる貴重な史料群であり、また、館では寺院史料としてまとまったものは数少なく、当館所蔵「久保田家文書」の欠を補う上でも重要な文書といえる。

 なお本文書群には十念寺前住袖山榮眞師および元長野県立図書館職員松橋弘文氏によって作成された仮目録がある。統一を図るために本目録はその番号をもとに作成している。したがって当館に寄贈されなかったものについては欠番扱いしている点を諒とされたい。
 NO.125以降は追加寄贈された資料群である。大正昭和前期の寺院経済に関わる領収証や仏事興行の関係書類が多い。また当時の住職袖山榮山氏宛の書状の他、写真も多数遺っている。 

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