筑摩郡殿村上原家文書

詳細情報
資料No 安筑〔5〕/5-69
地域 安筑
古文書

 本目録に収録した標記文書は、2020(令和2)年に県外古書店より購入した文書である。全1043点にのぼる。もっとも古いものは1690(元禄3)年、下限は1922(大正11)年である。
 筑摩郡殿村は江戸時代和田村(1559石)の枝村で、天保郷帳では407石の村高であった。文書の多くの宛先は名主為右衛門などで、明治には上原氏を名乗ることから標題名を採録した。本目録は購入の段階の状態であり原秩序は崩れているとおもわれるが、宗門人別帳、幕末から明治時代の借用・質地証文、奉公人請状、小作證文が過半を占め、江戸時代の上層農民家の文書としての性格を表している。いっぽうで割付帳や皆済関係の年貢関係文書は含まれていない点は注意を要する。また、伊那県塩尻出張所関係文書の上申書の写しや指令もある。
 佐久間象山の書簡原本1通も含まれるが、なぜ上原家文書に含まれているか不明である。
先日之後、気體如何様子承度候、然者、一事頼ミ申度事有之候、先年郡村安六出府の節勤め候て、藝海珠塵と、程瑤田か通藝録等贈せ候事有之候ひキ、此節通藝録見合セ申度筋ニ付、?時借り受け申度候、乍手数其中被申入便の節送り給り候様、頼入存候、千萬所望ニ候、以上
  三月五日 
 【割印】

新右衛門殿         明

 【割印】

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