松本市文書館移管文書

詳細情報
資料No 全県〔0〕/0-27
地域 全県
古文書

 本目録に収録した標記文書は、2010(平成22)年に上條信彦氏より寄託を受けた収集史資料群のうち574件1,252点、追加分268件297点、合計842件1,549点を収録する。一時松本市文書館で預かり調査を経たもののうち、他の史料とともに当館へ寄託されたものである。松本市文書館による整理番号も付与されている。
 いずれも家文書でまとまったものである。
 1~7は高遠藩士畠家文書である。
 8~288は大町組関係文書で、大町村庄屋浅野家に伝えられた。
 289~303までは伊那郡高遠関係の文書を収める。
 特徴的な文書には遠江国鷹森家文書がある。「報国隊」関係の文書である。報国隊は正式には「遠州報国隊」で遠江国浜松(静岡県浜松市)で結成された。討幕軍の東上に際して、地元の国学者や神官を中心に結成された民兵隊である。その隊員の鷹森専二が所持していた「蓮池勤番録」「御用日記」「白米出入帳」「旗」などが残っている。
 このほか、池田組・麻績組・安曇郡文書など、松本藩領内の文書も多い。北信では西山地域の祖山村・鬼無里村などのほか、西条村戸長関係文書も比較的多い。
 県外では群馬県南牧村がある。
 小笠原貞慶が天正10(1582)年にはじめて使用した黒印状(新村傳右衛門宛)は大変貴重な原本である。現在は額装されている。閲覧は原則写真対応となっているので注意されたい。
 追加分1~268は筑摩郡小島村横山家文書を収める。小島村は現在の松本市鎌田・井川城を範囲とする村で、近世松本藩庄内組の一村である。1724(享保9)年当時の石高は426石余りである。薄川水系・田川水系による扇状地上にあり、島地形から村名となったと考えられる。文書の三分の一は近世文書で、最も古いものは1753(宝暦3)年年季売買文書である。このほか借用・質地証文類が散見される。また近代文書は横山傳吾あての借用関係文書が多い。

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