水内郡竹生村北田家文書

詳細情報
資料No 水内〔9〕/9-42
地域 水内
古文書

本目録は2020(令和2)年度に小川村北田勲氏より寄贈を受けた文書・冊子200件210点を収録する。
本史料群は、江戸時代は名主七郎兵衛の時代の「年貢・小物成・諸運上銀皆済帳」や人別帳、そのほか御成敗式目や庭訓往来などの往来物テキスト類も収める。時代の上限は18世紀末の寛政年間のものが散見される。竹生村は水内郡のうちで江戸時代を通じて松代藩領であった。土尻川流域の山間部に位置し、元禄郷帳では1,186石の村高であった。1876(明治9)年に高府村、1889(明治22)年南小川村、1955(昭和30)年小川村となり、現在に至っている。
近代史料の一部は北田芳三郎の筆になる大福帳が1876(明治9)年から1900(明治33)年まで断続的に残っている。いずれも大部な横帳である。また地域の俳句結社の関係もある。とくに1884(明治17)年の俳画集は、俳句と肉筆単彩色画がセットとなった画集である(9-42-72)。投句する者は地元だけでなく更級郡・埴科郡を中心に遠くは祢津村・長瀬村など小県郡出の地域俳人の名前が見える。
本史料群には文検(文部省師範学校中等学校高等女学校教員検定試験)関係テキストや師範学校教科書・ノート類、近代国文学関係文献が多く含まれていることも一つの特徴である。近代の家文書は、公的側面だけでなく、当該期に所属した個人の属性如何によって組成に大きな変化が見られることを示しているだろう。

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