諏訪郡上原村柿沢家文書

詳細情報
資料No 諏訪〔3〕/3-31
地域 諏訪
古文書

 本目録に収録した標記文書は、2019(令和元)年度に東洋大学文学部白川部達夫氏より寄贈を受けた史料331点を収めた。
 上原村は甲州街道に沿い、永明寺山の南西麓から西方の平坦部に広がる。北は神戸村・塚原村・横内村に接している。中世は諏訪上社神氏一族上原氏の支配下にあり、上原城下を中心に町作りが進められた。江戸時代は甲州街道の大村で、1702(元禄15)年には石高976石あまりを数えた。江戸時代を通じて高島藩支配である。
 本史料群は、上原村名主音五郎関係の文書を中心に近代柿沢家に伝わった文書である。近世は年貢取帳など名主関係の文書も含まれる。また音五郎あての売買証文等の綴りからは幕末の柿沢氏が質地集積を行っていたことが知られる。
 興味深い史料として、地域の俳諧結社の関連資料が多く残されている点である。「サイ」(催行者)により主催された句会の記録および採点講評などが記されている。これらは人名や結社を検討することによって近世から近代の諏訪地域の文芸活動についての研究材料となるだろう。

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