上伊那郡美篶村春日家文書

詳細情報
資料No 伊那〔4〕/4-44
地域 伊那
古文書

 本目録は、2017(平成29)年度に上條信彦氏より追加寄託を受けた収集史資料群のうちの標記文書45件64点を掲載する。
 一部幕末の金銭受納帳が含まれるがほとんどが近代文書である。出所は美篶村下大嶋の春日昇であることから、便宜的に同村春日家文書と命名している。ただし一部城田家文書も含まれている。混入の経緯は不明である。
 美篶村は1875(明治8)年に旧大島村・川手村・青島村・末広村・芦沢村・笠原6ヶ村より合併して成立した村である。近世は高遠藩領であった。1954(昭和29)年に伊那市に合併した。
 春日家文書の多くは貸借帳のほか判取帳など金融関係文書が多くを占める。また加地子請取控え帳など、小作料の集取関係文書も散見される。金融業としての春日家は酒造にも携わったとみられる(例えば4-44-19・28)。貸金・貸米は小作からの年貢米のほか余剰米を原資にし、また酒造米としての米を取り扱ったとみられる。傭人の賃金など名寄はこうした経営帳簿でもある。近世末から近代村における地主および産業経営者の一端をうかがえる史料群といえる。

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