水内郡替佐村小林家文書

詳細情報
資料No 水内〔9〕/9-38
地域 水内
古文書  本目録に収録した標記文書は、2017(平成29)年度に上條信彦氏より寄託を受けた収集史資料群のうちの一部である。古書店より収集した文書19点である。替佐村は長丘丘陵と米山山塊間を蛇行する千曲川西岸に位置する。現在の旧豊田村(中野市豊田)のほぼ中央をしめる。古代・中世より古東山道越後支道の通過点であり、江戸時代は柏原へ抜ける飯山街道、替佐峠を越えて飯山を経て十日町へ抜ける谷街道とも交わる交通の要衝である。支配関係は近世を通じて飯山藩であった。天保年間には973石の村高であった。
 本史料群は替佐村硲(はざま)組の名主を勤めた小林家に伝来する文書である。散逸したあとの文書のようでまとまって残ってはいないが、慶安・元禄の年季のある検地帳は写であるがこの地域では古いものである。
 交通の要衝であることから伝馬関係の帳簿が残るが、興味深いのは地域の有志による連歌会句帳が数点含まれる。添削の痕もみえ、連歌師の講評もある。近隣の柏原・飯山・中野・長沼などは19世紀地域文人の活発に活動する地域として知られる。文人を精査することで替佐地域と他地域との交流があらためて見直すことができるかも知れない。 
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