高井郡箕作村市川家文書

詳細情報
資料No 高井〔8〕/8-2
地域 高井
古文書

 本文書目録に収録した高井郡箕作村市川家文書は、長野県立歴史館が平成6年(1994)に個人より寄贈を受けた史料である。
 文書は市川家に伝来したもので、点数は1795点ある。このうち年代がわかるものは慶長2年(1597)から昭和33年(1946)までの文書1705点、年代が不明の文書は90点ある。近世及び近現代の文書である。本文書群は、既に史料ごとに番号シールが添付されていたため、当館ではこの番号を請求番号としてそのまま採用した。史料に添付された番号に欠番がみられるため、請求番号にも欠番が生じている。
 近世の支配は、飯山藩領、岩城氏領、再び飯山藩領を経て、享保2年(1717)幕府領となる。箕作村の名主役は、代々島田家が世襲した。
 市川家は、箕作村内の月岡組名主という肩書を持ち、月岡組の運営に関わっている。月岡組の運営に関係する史料として、田畑持高名寄帳・諸入用帳等が残り、明治期の史料としては、税金徴収簿や土地の取調べに関する史料等がみられる。幕末期に月岡組の名主を何度か務めた市川銀右衛門は、明治期には堺村の戸長を務めている。
 市川家は栄村周辺地域における地主であり、本史料群には、嘉永年聞から昭和初期まで継続的に作成された小作料の諸政帳がまとめて残されている。その他、田畑売り渡し証文や質地証文、地券証が数多くある。栄村周辺地域の地主経営の一端をうかがい知ることができる史料である。

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