善光寺地震被害状況一件

詳細情報
資料No 更埴〔7〕/7-45
地域 更埴
古文書  本目録は、2018(平成30)年に近田久美子氏より寄託を受けた収集史料1巻である。
 1847(弘化4)年の善光寺地震の際の被害状況を書き留めたもので、報告書3紙を継いだ長巻仕立てにされている。内容は、矢代宿問屋柿崎平左衛門が地震発生の3月24日以降における家屋倒壊・火災状況のほか、4月の犀川堰止め湖の決壊による水害の状況などを記録したものである。記載日は4月12日で、わずかな期間に得られた情報をもとに記されている。とくに北国街道添いの宿場・村むらの状況について、西山地域から善光寺平、そして国境付近の飯山藩領までの被害(即死者数、潰れ屋数など)を詳細に記載している。とくに矢代周辺の被害状況は克明に書き上げられている。
 また犀川流域の水害状況は難渋しており、安全な山側へ避難して小屋を掛けているなどと記されている。この地震の被害状況や情報伝達のなどが分かる貴重なものといえるが、誰に充てたものかはいまのところ詳らかにできない。
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