安曇郡堀之内村中村家文書

詳細情報
資料No 安筑〔5〕/5-59
地域 安筑
古文書  本目録に収録した標記文書は、松本藩領安曇郡堀之内村中村家に伝来した文書群である。2014(平成27)年神城断層地震により白馬村北城地域は甚大な被害を受け、所蔵者宅も多大な被害を受けた。本史料群は被災建物・史料救援ネットによる被災史料救援作業により救出されたもので、当該所蔵者より当館へ寄贈を受けた史料である。全378点を数えるが、一部損壊の大きな史料もある。。
中村家は安曇郡堀之内村の村役を勤めた家である。最も古いものは1708(宝永5)年の「田地屋敷譲証文」で、近世文書はこのほか質地証文や売買証文など江戸時代後期から幕末の一紙文書を中心に約200点が残っている。当該地域の文書では、神城村横澤家に多くの文書が残っていることが知られるが、本史料群にも「預り庄屋」横澤氏あての文書も数点残っていることから、本史料群を調査することにより、当該地域の近世~近現代の交流の様子が深められることだろう。また明治期のものは、中村家が戸長を務めた関係で耕地図などの絵図面が断片的に残っている。現代史料は昭和40年代のものまで生活に関わるものが散見される。
掛軸関係は鼠損など著しいものも多いが、天照皇大神・豊受大神など伊勢信仰に関わるものが目に付くことから、当該生活圏内の信仰の様子もある程度推測できよう。
また、飯田村など近隣諸村の史料も混入している。これらの村々は1875(明治8)年2月の合併により神城村となり、1956(昭和31)年に現在の白馬村となっている。
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