筑摩郡上生坂村文書

詳細情報
資料No 安筑〔5〕/5-18
目録巻数 14
地域 安筑
古文書  本目録に収録した筑摩郡上生坂村文書は、長野県立歴史館が1996年(平成6)に購入したものである。
 上生坂村は、犀川の中流の右岸に展開する山間地の村である。中世は日岐郷の中心であつた。上生坂村は、寛永年間に日岐郷が上生坂村、下生坂村、上生野村、下生野村、小立野村の5か村に分村したことにより成立した。天保郷帳による村高は、470石である。享保10年(1725)までは松本藩領、それ以後は幕府領となり明治維新を迎えた。明治9年
(1876)に生坂村の-部となり現在に至る。上生坂村は、生坂煙草の発祥の地であり、慶安4年(1651)にはすでに9町の煙草畑があった。
 本文書は、上生坂村の村役人をつとめた家に伝来してきた文書であると考えられる。文書の年代は、享保13年(1728)から大正13年(1924)におよぶ。文書の内容は、名主文書の数は少なく、私文書が主体である。年貢関係では小役金の通い帳が享保から嘉永にかけて断続的に残っている。私文書では、近世近代ともに土地に関わる証文の数が多い。文書の出所・宛所には、永井村、坂井村など周辺の村むらの者があらわれており、上生坂村を中心とする地域のつながりをうかがうことができる。
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