伊那郡田原村文書(田原村名主文書ほか)

詳細情報
資料No 伊那〔4〕/4-9
目録巻数 7
地域 伊那
古文書

 本目録に収録した伊那郡田原村文書は、長野県立歴史館が平成11年(1999)に購入したものである。
 田原村(伊那市)は、天竜川の左岸、支流の大沢川の南に位置する村である。殿島村のすぐ南に位置し、殿島村の古い枝郷であった。近世を通じて高遠領であった。「天保郷帳」による村高は、425石であった。田原村は、宮田村方面から天竜川の東側への渡河点にあたっており、交通の要衝にあった。明治維新後は、高遠県をへて筑摩県に属した。田原村は明治8年近隣の村と合併し東春近村となり、昭和29年伊那市の一部となった。
 本文書は、田原村の村役人家に伝来してきたものであると考えられる。年代は享保2年(1717)から明治27年におよぶ。その内容は、借用証文、土地証文(永代売、質地など)が多くをしめ、村政に関わる文書はほとんどない。その中で「家別軒別書上帳」は、田原村歴代の村役人を知ることができる。なお安政年間を中心として隣村の中殿島村の名主が越名主をつとめていた時期がある。本館には「4-8 伊那郡中殿島村文書」も所蔵されており、その中には田原村に関する文書も含まれている。合わせて参照していただきたい。

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