伊那郡中坪文書

詳細情報
資料No 伊那〔4〕/4-5-1
目録巻数 7
地域 伊那
古文書  本目録に収録した中坪村文書は、長野県立歴史館が平成10年(1998)に購入したものである。
 中坪村(伊那市)は、天竜川の東川の投丘上に位置する村である。近世を通じて幕府領であり、元和3年(1617)以降、飯田町に役所を構えた千村平右衛門預かりの榑木成村(くれきなりむら)(年貢米を榑木に換算して納める)であった。「天保郷帳」による村高は、563石であった。
 明治2年伊那県、同4年筑摩県に属した。明治8年近隣の村と沢岡村となるが、同16年再び単独村となり、明治22年手良(てら)村の一部となった。昭和29年伊那市の一部となり、字名は、手良中坪となった。
 本文書は、名主彦左衛門家に伝来してきたものであると考えられる。年代は宝暦7年(1757)から明治10年におよび、ほとんどが近世の文書である。文書の内容は、貢租関係、五人組帳、御用金割付帳など名主の職務に関わるものが多い。また、「舞台歳方諸事雑用控」は、中坪村でも歌舞伎が行われていたことをしめすものである。
 中坪村を治めた千村平右衛門の役所関係の文書は、大久保文書の名前で主に下伊那分が下伊那教育会、上伊那分が上伊那教育会が所蔵している。
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