伊那郡下殿島村文書(下殿島村名主家文書ほか)

詳細情報
資料No 伊那〔4〕/4-4
目録巻数 7
地域 伊那
古文書

 本目録に収録した下殿島村飯島家文書は、長野県立歴史館が平成11年(1999)に購入したものである。
 殿島(伊那市)は、天竜川の支流三峰川下流域に位置する村であった。戦国期には殿島郷としてあらわれ、近世を通じて高遠領であった。宝永元年(1704)村内が三分され上殿島・中殿島・下殿島の3村となった。殿島村の村高は、「天保郷帳」によると1,922石であった。
 明治維新後は、高遠県をへて筑摩県に属した。下殿島村は、明治8年(1875)近隣の村と合併し東春近村の一部となり、昭和29年(1954)伊那市の一部となった。
 本文書は、出所から飯島家に伝来してきたものであると推定される。文書は、明治以降の文書が約7割をしめる。近世の文書は、冠婚葬祭に関わる帳面が多く、免走、持馬書上帳など名主文書の数は少ない。明治以降も金銭出入帳、諸職日雇簿、通など家文書が多い。戸長または公職に関わる文書は少ないが、その中で堤防や橋に関わる文書がみられ、川沿いに位置し、河川の氾濫に悩まされた地域性をあらわしている。
 なお、本館には中殿島村文書(4-8)も収蔵されている。

収蔵データ検索 資料検索

書籍・史資料

ページ先頭へ戻る