生島足島神社神官宮下家文書

詳細情報
資料No 小県〔1〕/1-12
地域 小県
古文書  本目録に収録した宮下家文書は、2016(平成28)年3月に県立歴史館が群馬県内の古書店より購入した史料群であり、総点数は266点を数える。宛所などから、下之郷神社(生島足島神社)の境内社(末社)の子安社の社家である宮下家伝来の文書と考えられる。当館では数少ない社家文書のひとつである。
 子安社は近世は下之郷村に属した。下之郷神社の隣接地は字宮下で、近世までは神仏混淆の神宮寺があった。下之郷神社は神主伊勢守、大祝作之進、五官に3人の神官がおり宮下家はその五官の1人であった。
 文書群には幕末の子安社修復に関わる奉加帳、寄進状が散見され、そこには信濃国小縣郡下之郷子安大明神祭主宮下氏としてみえることから、子安社関係文書が家文書としての骨格をなしているといえる。
 しかし本文書群の最も特異な点は、下之郷神社起請文(国重要文化財)の一部や真田信之寄進状など戦国末から近世初頭の生島足島神社関係文書が多く写し取られていることである。また、現存しない文書や謀書と思われる偽文書類も含まれており注意が必要である。
 近世後期と思われる社家のこうした動きについて本史料群は様々な材料を提供してくれるだろう。
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