大積定法帳
資料No | 全県〔0〕/0-19 |
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地域 | 全県 |
古文書 | 本目録は、2010(平成22)年に上條信彦氏より寄託を受けた収集史資料群のうち、近世の土木工事設計雛形の写本1点を収録する。 本書の正式名称は「圦樋伏越樋掛渡井関枠板場川除 大積定法帳」である。 いずれも用水路などの引き込み工法を彩色図で示したものである。旧所蔵者・地域などの詳細な関係はわからないため、便宜的に全県のカテゴリーに分類しておく。 タイトルに見える圦樋は水を引き入れたり出したりするために設けた水門の樋のことで樋口ともいう。 伏越は、用水路・排水路など開水路の河川と交差する部分で、沿岸の双方の高さに高低差が大きい場合、高い側から逆サイホンで河川を自然流下で通過させる工法をさす。 掛樋もしくは掛渡井は用水路や谷の上を横様にまたいで掛け越して用水を通ずる樋をさす。関枠は掛樋のうち用水・井路・分水などの所に仕掛ける短く横の広いものをさす。 寸法も正確に記されており、具体的に使用された工法の写しと思われるが、詳細は後考を待ちたい。 |
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