令和6年度夏季企画展「疾風怒濤 木曽義仲」が始まりました!!
令和6年(2024年)7月13日(土曜日)、夏季企画展「疾風怒濤 木曽義仲」がスタートしました!
今企画展は、当館開館30周年を記念し、長野県民に親しみの深い木曽義仲にクローズアップしています。30年間の中で収集してきた木曽義仲に関する屏風や絵巻を始め、全国各地にある義仲ゆかりの品々を集め、さらに義仲を愛した人々の思いにも焦点を当てた展示となっています。
企画展開催に先立つ12日(金曜日)午後には、オープニングセレモニーが開催されました。
オープニングセレモニーには、義仲ゆかりの旧丸子町(現上田市)出身の落語家、立川談慶師匠にもご列席いただきました。
13日(土曜日)の午後には、師である立川談志師匠の若かりし頃の十八番であった「源平盛衰記」を、今回の歴史館寄席のために蔵出しでご口演いただきます。
展示資料の中に、当館所蔵の六曲一隻の「木曽義仲合戦図屏風」があります。木曽義仲を主題にしたものとして知られた屏風としては唯一、落款から作者のわかる作品です。
作者は長谷川信秋。江戸時代初期に活躍した「松林図屏風」などで知られる長谷川等伯の一門に連なる絵師です。長谷川派画祖の等伯は、初期には「信春」を名乗って、北陸でも活動したことが知られています。
現存する信秋の作品は僅少ですが、想像をたくましくすれば、同じく北陸を進軍したことで知られる木曽義仲というテーマは、信秋にとって、特別な思いも寄せられたのではないかと想像でき、興味深い作品です。
企画展示室の中には、義仲の物語をきらびやかに描いた屏風の数々をはじめ、今回はじめて所蔵元のお寺を離れて一般公開される木曽義仲像(滋賀県・義仲寺蔵)、木曽義仲書状(奈良県・東大寺蔵、国宝)もあります。またとない機会ですので、ぜひご覧にお越しください。
令和6年夏季企画展「疾風怒濤 木曽義仲」は8月25日(日曜日)までの開催となっております。お近くにおいでの際はぜひお立ち寄りください(文献史料課 鈴木)。