古文書愛好会 冬季演習を行っています!!

 古文書愛好会では、1月末~2月末までの週末に全18日間の古文書演習を行っています。古文書演習とは、実際に整理前の生の古文書群について分担し、それぞれの古文書に番号を付けた上で、仮目録を作っていく活動です。害虫駆除などの燻蒸処理は終わっていますが、まさに行李や木箱等に詰め込んである状態から取り出して整理をしていきますので、どんな文書が出てくるか誰もわかりません。そうした未知の古文書に出会うことのできる楽しみがあるのがこの活動の醍醐味と言えるでしょう。

 今、演習で扱っている文書は当館に寄贈された伊那郡大草村(現中川村)に関わる史料です。中身は当村の庄屋だった横前家の史料で、年貢関係、用水関係、宗門人別帳などの村役関係の史料、書簡、覚、借用証文等の私文書、近代史料等様々です。総点数は数万点にものぼる大史料群です。

 愛好会は古文書の達人がそろっているとはいえ、破れ、虫食い、強烈なくせ字など、様々な文書をスラスラと読み解くのは至難の業です。それでも、一人でわからないことも仲間と確認をしながら活動する姿に、会員同士のつながりを大切にする愛好会の雰囲気のよさを感じます。このような環境ですので、古文書講座でいうと初級、中級という方も愛好会でメキメキと力をつけてきています。やはり、一人で学ぶより、みんなで学ぶ方が上達も早いですよね。さらに、演習で面白い古文書を見つけた時には、それをもとに班毎に学習会も行っています!

 受験生の冬季講習ではありませんが、講座のないこのような時期こそ、じっくりと古文書と向き合う時間にしてはいかがでしょうか(^^)/ 

 長野県立歴史館古文書愛好会は随時入会受付中です。入会希望の方は当館文献史料課(026-274-3993)までお気軽にお尋ねくださいm(_ _)m(大森昭智)

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