令和4年度長野県立歴史館古文書講座開講!!

 今年の古文書講座が始まりました。当館の古文書講座は毎年好評をいただいており、今年も募集開始から1日、2日で初級・中級は定員数に達してしまいました。今年も新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、定員は各30名にさせていただきましたが、来年は今年受講できなかった方を含めもっと多くの皆様に受講していただけたらと願っております。

さて、5月28日(土)は上級講座のスタート日でした。今年の上級講座受講者は19名。受講生の中には地域の古文書講座の講師をやっている方もおり、非常に高いレベルで学習を進めています。

 講師は当館古文書講座発足以来、ご講師としてお世話になっている尾崎行也先生です。今年も「上田城下町問屋日記(抄)」を史料として学習をしていきます。「問屋日記」は行政と交通両面を含む様々なことについて、日々の出来事等が記載されており、大変おもしろい史料です。初回は19人の参加者が分担をして初見の史料を少しずつ読み進めました。人の名前などもややこしいものがたくさん出てきましたが、講師や受講者同士のやり取りの中で読みを確認していく姿がありました。非常に難しい史料を前に、参加者からは「う~ん・・・」と悩ましい声も聞かれましたが、やり取りの中で「ああ、〇〇かぁ」などという気づきがあり、悩む過程も含め古文書の学びを楽しんでいる雰囲気を感じました(*^_^*)

次回からは、配布された史料を4,5名ずつ分担をし、発表形式での講座が始まります。

 尾崎先生からは「読むだけでなく、たくさん蘊蓄(うんちく)を発表してください。腕の見せ所ですよ。」という一言もありました。プレッシャーもあると思いますが、その分やりがいや達成感もあることでしょう。さすが上級講座です!

 それぞれの学びの姿を刺激に、さらなる高みを目指して、古文書学習を進めていただきたいと思います。 (大森昭智)

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