秋季企画展「全盛期の縄文土器―圧倒する褶曲文―」ご来場ありがとうございましたm(__)m

 ご報告が遅くなってしまいましたが、9月18日(土曜日)から11月23日(火曜日)まで開催いたしました令和3年度秋季企画展「全盛期の縄文土器ー圧倒する褶曲文ー」につきまして、資料返却を含めてすべての業務が無事に終了しましたm(__)m

 新型コロナウィルス感染症に対する緊急事態宣言が解除されない中でのスタートとなり、安斎正人先生(元東北芸術工科大学教授)の講演会も急遽延期措置となってしまいましたが、会期期間55日中に8609人の方が来館され、長野県・新潟県・山梨県の縄文時代中期を代表する土器をご覧いただくことができました。ご来館いただきありがとうございました。また、諸資料の借用に関しましてご協力いただきました各関係機関の皆様にも改めて御礼申し上げます。

 お借りした資料は国宝4点、重要文化財5点、長野県宝21点を含む全113点。展示ケースを埋め尽くす縄文時代中期の土器たちの造形美は、まさに「全盛期」という表現がピッタリで圧巻でしたΣ(゚Д゚)私たち職員もお借りした資料を安全に運搬・展示するために細心の注意を払って作業をすすめ、展示ケースに収められるまでは気が抜けませんでした('◇')ゞ

 新型コロナ対策として人数制限を設けながらではありましたが、会期中には講演会や講座などのイベントを開催し多くの方にご参加いただきました。延期となってしまった講演会では安斎正人先生をお迎えして、先生のこれまでの研究成果などをお話しいただき、さながら大学の講義のように専門的で、非常に内容の濃い1時間30分でした。

 講座では、展示の主担当である当館学芸員が自身の研究成果と展示の内容をからめて、土器装飾が全盛期に至る縄文時代に何が起きていたのかをお話しました。全3回のミニトークは、これまで当館で行っていた展示品を実際に見ながら解説を行うギャラリートークの代わりとして開催しました。短時間・少人数での開催ではありましたが、企画展に関するピンポイントな内容をお届けしました。親子体験講座では実際に粘土をこねて、つなぎとして砂を混ぜることで形が整えやすくなることを体験していただき、縄文人たちの知恵に触れてもらいました(^^♪

 図録も完売となり、大変ご好評をいただきました。秋季企画展が無事に終了しまして、担当者も安堵しております。今年7月には北海道・北東北の縄文遺跡群が世界文化遺産に登録され、縄文時代にあらたなスポットが当てられましたが、長野県を含めた中央高地の縄文土器や文化も負けてはいません(>_<)当館を含め、展示品を借用させていただいた各地域の博物館や資料館に改めて足を運んでいただけたら、また違った視点で縄文文化に出会えるかもしれませんね。

 末尾ではありますが、ご来館していただいた皆様、展示品を借用させていただきました各関係機関およびご担当者様、企画展を支えていただきました関係者様に厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。(柴田洋孝)

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