秋季企画展が始まりました
令和3年9月18日(土曜日)、秋季企画展が始まりました!前日の9月17日(金曜日)にはオープニングセレモニーが開催され、関昇一郞長野県副知事、十日町市博物館長石原正敏様にご出席いただきました。お忙しい中、誠にありがとうございました。
今回の企画展示では、縄文土器の造形・装飾が全盛期を迎えた縄文時代中期中葉から後葉(今から約5100~4900年前)にスポットをあて、なぜ土器がこんなにも華やかになっていったのかをみていきます。土器に表現された文様は、縄文人の精神的なよりどころであるとともに、祈りの対象であった「ナニカ」を描いたものであると考えます。また、彼・彼女らの世界観を示し、知識や思想を伝達するための装置であったとも考えます。つまり、縄文土器は日本列島の先住民族である縄文人の生活を現代人がのぞき見るための「どこでもドア」とも言える存在です。
褶曲文土器、水煙文土器、火焔型土器と中央高地を代表とする土器の造形は我々に何を語りかけるのでしょうか。これらの土器がなぜ作られたのか。そしてなぜ衰退してしまったのか。ぜひその目でご覧いただき、縄文時代に想いを馳せて下さい。
すでにお知らせで告知済みですが、山梨県の釈迦堂遺跡博物館よりお借りしております水煙文土器は9月26日(日曜日)までの限定公開です。ご了承下さい。(柴田洋孝)
※本文における内容は、一部図録の内容を引用しています。