今年度初の考古学講座『稲作と社会の変化~共同体の発達を考える~』を開催!!

 

 10/31(土曜日)に第3回考古学講座を行いました。新型コロナウイルス感染症拡大のために今年度予定されていた第1回、2回の講座は中止とさせていただきましたので、今年度初の考古学講座となりました。

 

 榎田(えのきだ)産の石斧が集落間の分業によって作られ、200km圏まで流通していくという、考古資料の丹念な観察から導き出した研究成果を起点に、弥生時代の物資の流通、共同体やクニの成立について考えを深めることのできる内容でした。講師の町田勝則考古資料課長の長年の研究による講演に、多くの参加者が熱心に耳を傾け、時折うなずいている姿が見られました。講演後は積極的に質問も出され、講師とのやり取りから、信州の弥生人の姿にますます想像力をふくらませることができました。

 今回の講座は、現在開催中の秋季企画展「稲作とクニの誕生-信州と北部九州-」の関連講座でもあり、講座終了後は企画展示室で資料を熱心に観察する来館者の姿が印象的でした。

 講座は会場の定員を80名に制限しての実施となりましたが、多くの皆様から「やってもらって良かった」「ずっと自粛していたので、講演を聞くことができるのを楽しみにしていた」といった声をいただきました。当館としても参加者の皆様に喜んでいただけたのが、何よりうれしいですし、元気をいただきました(^^)/

 これからも、ウィズコロナの新しい生活様式の中で、県民の皆様に喜んでいただけるような講座・イベントの開催を工夫して行っていきます!ご期待ください!

歴史館ブログ

ページ先頭へ戻る