仮面で遊び、北村遺跡の仮面土偶のホンモノ見よう

北村遺跡出土の仮面土偶の写真
北村遺跡出土の仮面土偶

 開催中の「長野県の考古学」展(2019年6月23日(日曜日)まで)にあわせ、企画展示室前に“北村ひかるちゃん”の手持ち用仮面を置きました。顔に当ててみたり、自分の顔の横にかかげてみたり、自由なポーズで写真を撮ってみてください。
 北村ひかるちゃんは、安曇野市明科光(ひかる)地籍にある北村(きたむら)遺跡から出土した縄文時代後期(約4,000年前)の仮面土偶がモデルです。この遺跡は犀川の河岸段丘上にあり、長野自動車道明科トンネルの坑口附近の工事に先だって、調査がおこなわれました。縄文時代後期のムラの跡で、墓域からは300体を超える人骨が発見されました。これらの骨や歯を調べたところ、山あいに住む縄文人の下半身が丈夫なことや、当時の平均年齢を超える40~60歳代の人が多いことなどがわかりました。また、骨の成分分析ではクリやドングリ、イノシシなどを主に食べていたことなどがわかりました。
 現在、常設展示室では、北村遺跡で発見された人骨や仮面土偶などがみなさまをお出迎えしております。茅野市中ッ原遺跡出土の国宝「仮面の女神」(レプリカ)と並んで展示していますので、地域ごとの仮面(顔)の違いを比べてみてください。
 また、当館では今秋~冬、開館25周年記念特別企画「土偶展」を開催します。常設展示室でも、館蔵土偶を大々的に展示する予定です。ご期待下さい。
 
土偶展「国宝土偶~縄文文化の多様な個性」2019年10月26日(土曜日)~11月10日(日曜日)
   「中部高地の土偶~暮らしに寄り添う小さな女神~」2019年11月23日(土曜日)~2月2日(日曜日)

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