王滝村崩越(くずしご)遺跡の土器がふるさとに帰ります
常設展示室の縄文コーナーを飾っていた木曽郡王滝村崩越遺跡出土の土器群が、2月末で展示を終了し、3月にはふるさとの王滝村へ帰ります。
当初は、昨秋の『木曽の宝』展に合わせて借用・展示する予定でしたが、「木曽の宝が北信にやって来るせっかくの機会」ということで、1年間にわたって公開させていただきました。王滝村のみなさん、ありがとうございました。
この資料は、「木曽は文化の十字路」ということが、約5千年前の縄文時代中期においても実感できる例です。1軒の竪穴住居跡から、松本・諏訪・伊那、さらには岐阜や静岡、北陸にルーツを持つ土器が出土したからです。木曽縄文人にとっても、現代人にとっても、各地の土器を一目で見比べることができる「お得感のあるセット」です。
展示期間は残りわずかとなりました。開催中の『信濃国の城と城下町』展と合わせ、ぜひご覧ください。お待ちしております。