やさしい信濃の歴史講座・次回は最終回!

講座の参加者たちの様子

 今年度の「やさしい信濃の歴史講座『善光寺道名所図会』と街道の風景」の開催にあたっては、大好評をいただき、ありがとうございます。
 以前のブログ記事にて第1回、第2回の内容に触れましたので、最初に、年が明けてからの講座の様子を簡単に振り返ってみたいと思います。

 第3回(2015年1月17日実施)は、松本を起点とする2種類の街道について取り上げました。「峠を越えて、いよいよ善光寺平へ 〜筑北・姨捨〜」では、青柳宿の苦悩、切り通しが数回にかけて切り広げられたこと、姨捨のいわれや冠着山について興味をもっていただいたことと思います。「養老坂を越えて、仁科街道を安曇・大町へ」では、『善光寺道名所図会』で仁科街道を取り上げている背景や具体的な描写について見ていきました。

 第4回(2015年1月31日実施)は、東信の2つの話題をお届けしました。「七久里の湯に開いた文化 〜別所温泉〜」では、別所温泉・塩田平が「心をわかす文化」あるいは信州の学海と呼ばれるゆえんをご紹介できたことと思います。「上田紬を育んだ上田城下から海野・田中の合宿へ」では、宿場や合宿の基礎知識や上田城下の産業についてお話しさせていただきました。

 第5回(2015年2月7日実施)は、北信地方の2か所についてお聞きいただきました(写真2枚は第5回のもの)。「街道屈指の難所 横吹坂を越え坂木宿へ」では、郷土の歴史に加えて小学生の学習の様子もご紹介しました。「『飯綱』『戸隠』を訪れた人びとと、描かれた霊場」では、善光寺との関係、信仰の側面についてお話ししました。講座終了後も熱心に質問されている姿が見られました。

 今回の講座は、大変多くの皆様にご来館いただき、感謝申し上げます。過去5回の参加者は、のべ870名を超えています。会場は熱気にあふれ、少しでも内容を充実させたいと、担当者一同、気を引き締めています。その分、座席の余裕がなく申し訳ありません。
 次回、第6回は最終回となります。当館職員に加えて、(本講座初めての試みとして)外部講師を招聘してお送りします。「北陸と善光寺をむすぶ道 〜北国街道の往来〜」と「聖徳太子信仰のひろがりと善光寺」の2本立てです。
 なお、毎回、駐車場がいっぱいでご迷惑をおかけしております。可能ならばお知り合いの方と相乗りでお出でいただければありがたく存じます。
 皆様のご来館を心よりお待ちしております。

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