頑張ってます!中学生の職場体験学習
9月25日(木曜日)に千曲市・屋代高校附属中学校2年生1名の職場体験学習がありました。たった一日だけの職場体験学習でしたが、非常に内容の濃い学習ができました。
午前中は、古文書書庫に入って史料整理の意味や方法を学んだ後、実際に閲覧史料の整理作業に取り組みました。一定のルールに従って分類されている史料を元あった場所に戻していく地道な作業ですが、県立歴史館ではとても大切な仕事です。Sさんも自分に任された仕事の責任の大きさを感じていたようです。
午後は、東京都から長野へ宿泊学習にやってき中野区立新山小学校6年生への展示解説にチャレンジしました。S君の担当は鎌倉時代の善光寺門前の解説でした。事前に準備してきた説明原稿を握りしめ、小学生の反応を見ながら落ち着いて展示解説している姿は非常に頼もしく、中学生とは思えないような堂々とした姿でした。
午後の後半には、土器や石器や古銭など考古資料の整理作業に取り組みました。実際に閲覧希望のあった考古資料を遺物収蔵庫の棚から取り出す作業をしながら、県内出土の本物の和同開珎を手にとって見ることができたようで、本物のもつ資料の輝き以上にS君の目が輝いていました。たった一日だけの職場体験学習でしたが、社会で働く上で大切なことや仕事としての博物館職員のやり甲斐を感じてくれたらうれしいです。