「長野県の遺跡発掘2014」 始まりました!

 いよいよ、速報展「長野県の遺跡発掘2014」が始まりました。2014年6月1日までの会期中、速報展のみどころを随時ご紹介いたします。

 今回の速報展では、約3万年前の旧石器時代から江戸時代まで幅広い時代の遺物を展示しています。第1回目でご紹介するのは、水晶製の石器です。

 南佐久郡南牧村野辺山の矢出川第?遺跡から出土しました。
 水晶は、主成分がガラスや黒曜石と同じ二酸化ケイ素ですが、硬すぎて粘りがないため、打ち割ると細かく砕けてしまい、石器の材料にはあまりむいていません。
 今回の調査では23点の水晶が見つかり、中には写真のように5〜7センチメートルの大きな水晶もあります。作り方から約3万年前の石器と考えられています。この頃の遺跡で大きな水晶がまとまって見つかったのは初めてです。
 まさしく「キラリと光る」逸品です。

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