ちょっとだけよ その3

 今回は、艶っぽい木版画をお見せします。どこの温泉だろう?こんな露天風呂、今でもあるのか?と思いを巡らせている方もおられるでしょう。この絵の「野風呂」(当時は露天風呂ではなく、こう呼ばれていた)は白骨温泉にあったのです。笠松紫浪(かさまつしろう)作「信州白骨温泉」(1935年 長野県信濃美術館蔵)という作品です。渓流の断崖にせり出すように据えられた湯船、さぞかし素晴らしい景色を目の当たりにできたことでしょう。こんな露天風呂に(妙齢の方と一緒に)入りたいと思っている貴方!残念ながら今はもうありません。この絵は白骨温泉や長野県の温泉を紹介するパンフレットに使われ、長野県の温泉地を代表する景観でした。秋季企画展でこの絵を見て、温泉気分に浸りませんか? (岩下) 

歴史館ブログ

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