善光寺門前
ここでは、鎌倉時代の善光寺の門前を当時の絵巻物などをもとに実物大の模型で再現してあります。橋を渡ると右手に串柿(くしがき)や草鞋(わらじ)が毎日売られていた「棚店(たなみせ)」があります。その隣には市(いち)が開かれた日だけサケや米を売っていた「町屋(まちや)在家(ざいけ)」があります。金剛(こんごう)力士像(りきしぞう)が立つ南大門の前には、仏像をつくる職人である仏師(ぶっし)が暮らす「仏師屋(ぶっしや)」があります。後を振り向くと見える建物が、僧侶の住まいである「寺(じ)庵(あん)」です。くつをぬいであがらせてもらいましょう。南大門の奥には、善光寺のご本尊である阿弥陀如来が見えます。当時も現在と同じように、多くの人々が善光寺を訪れていました。どのような気持ちで訪れていたのか想像してみましょう。