北村遺跡と北村人骨
安曇野市北村(きたむら)遺跡は、1987年(昭和62年)と翌年、長野自動車道明科トンネル付近の工事に伴い発掘調査されました。中でも、地下4メートル余りから見つかった縄文時代後期(約4,000~3,500年前)の埋葬人骨やムラの跡は、内陸に住む縄文人の特徴と暮らしを明らかにする大発見となりました。
300体余り見つかった縄文人は、平均身長が男性157.9センチメートル、女性151.2センチメートルと小柄ながら、頑丈な骨格をしていました。平均寿命は34歳ですが、60歳を越える長寿の人もみられます。骨の成分分析からは、ドングリやクリ、イノシシ・シカを多く食べていたことがわかりました。