道祖神・馬頭観音
信州の村の入口や、つじ辻にはこのような石像物が建てられているのをよく見かけます。今から300年ほど前の江戸時代中頃から、このような石像物が造られました。
向かって左側の石像物は1862年(文久2年)に松本市さとやまべ里山辺に建てられた「馬頭観世音(ばとうかんぜおん)(馬頭観音(かんのん))」です。馬が亡くなった場所などに建てたり、街道通行の安全を願って建てられました。
右側は江戸時代に建てられた上田市の平井寺(ひらいじ)の「どうそじん道祖神」です。夫婦の双体(そうたい)道祖神で、手をつな繋いだ仲の良い夫婦が彫られています。村外から疫病や盗人が入り込まないために建てられたとも、旅人たちの安全を願って造られたともいわれています。