大井法華堂日記2022

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8 十三日、御家中諸士恐悦被申上、十四日町役人 并御領分村役人恐悦上ル、同日割元ゟ申来ル、左之通 十五日、前々之通岩村田龍雲寺・西念寺・法華堂・ 圓満寺・神主恐悦可申上旨申来ル、 十五日、各庄左右衛（ママ）門方へ詰居ル、九ツ時 御殿へ上ル、 各潜戸ゟ這入使者之間ニ詰居ル、御玄関ニハ在 役并中小姓衆并居、御使者ノ間ニ龍雲寺・ 西念寺へハ屏風を仕切、次ニ法花堂・圓満寺・神主 着座、御用人平野大八殿挨拶有之、次ニ御家 老浅井亮助殿挨拶有之、御煎茶烟草盆 出ル、暫過御書院江御出座、御次ノ間畳弐畳目 献上物居ル、三畳目へ法華堂出ル、御用人披露、 法華堂御在邑恐悦申上与言上、目出度与 御意有て、使者ノ間へ下ル、夫ゟ順ニ罷帰ルナリ、 龍雲寺・西念寺ハ御門片扉を開、法華堂・ 5 圓満寺・神主ハ潜戸口ゟ帰ル、裏御門ゟ御家老 御用人宅江参、恐悦申上 御目見被仰付 御意頂戴、難有旨申入ル、 献上物ハ挽抜蕎麦三升入ノ箱御札添、但白木台也、 挽抜蕎麦弐袋宛御家老・御用人へ進物、但壱升入袋 也」、 夫ゟ御役所へ上り恐悦申上、次ニ御在役御郡代 御代官宅へ銘々廻ル、 一同九月二日、江戸 御奉行所ゟ御触書到来、 一派重立候寺院之内 東照宮様御宮従 御公儀御建立御寄附有之候 分勿論、前来ゟ自分為冥加奉勧請候分有之候 ハゝ早々可書出事 右之通被為仰出候間、御請書可差出事 二月 宗体望之者有之、弟子ニ相成度段申出候節、 武家百性町（姓）人等ニ而差別有之哉、都而弟子取 6 之手続くわしく可書出事 右之通被為仰出候間、被得其意御請書可 指出事 四月 都而致占考吉凶吟申、其上ニ而祈祷等いたし候 儀、賃銭初尾等ニ不抱陰（拘）陽家差支ニ相成候事 考等之義ハ不及申時日方角之義なり共、初尾 吟他ニおよほし候儀者陰陽家職之事 一修験道之儀者祈祷吟致、司と檀家ハ勿論 外家ゟも祈願相頼、右祈祷ニ付自分為 心得致占考候儀ハ、仏書ニ不限易書者何易 書ニ而も勝手次第相用、当卦本卦ハ不及申、 時日方角何事ニよらす祈願ニ付致占考候