大井法華堂日記2022

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88 日四ツ時御機嫌御窺罷出候様被仰付候、 九日、四ツ時三升入挽抜箱献上、御内玄関ゟ両寺ニ而 上ル、御吸物・御硯蓋外ニ御肴五種、御中老方御用 人方御吟味役御取持ニ而、御料理二汁七菜ニ而 御茶・御菓子緩々頂戴九ツ時下ル、御両席并 御吟味役宅へ礼ニ廻、旅宿罷帰ル、 同十一月十五日、江戸出立、十九日帰国、尤先触差出帰 ル、」 廿日、御役所御在宅江右御届ニ罷出ル、 廿一日、右御過怠人不残呼可申候得共、大勢ニ付庄右衛門 親類武左衛門・七左衛門親類国蔵・綱吉親類文之 助・常八親類悴・三郎右衛門悴、右五人之者ヲ呼申 聞候ハ、此度出府歎願仕候処、右一件不軽義ニ付、御 215 取用ひ難被成、一度御差戻しニも相成候得共、再 応押而御願申上候ニ付、御取用ニ相成候始末等、逸々 御過怠人不残へ可申聞ニハ候得共、大勢ニ付右五 人之ものへ為申聞候、其外之者へも可申通様申聞候、 同十一月廿四日、右御過怠人不残夫々御仕置被仰付候ニ付、 同日夕方小田井宿喜右衛門・下中込村左文太ヲ以 御役処ゟ被仰聞候ハ、段々御苦労ニ御出府歎願 被成候ニ付、今日則罪科之処二段も三段も以御慈悲 軽被仰付候、右之段一寸為御知申上候趣被仰越候、 被入御念候義与御挨拶致也、 一庄右衛門・七左衛門右両人三十日入牢、其上他 参留、百性名（姓）目御差留、庄右衛門ハ兄次郎兵衛へ被 仰付、七左衛門ハ国蔵へ被仰付、名目之処追而御沙汰 ニ被及候趣、」 被仰渡候由、 一辰次郎 二十五日入牢被仰付候由、 一三郎右衛門・常八・長五郎 廿五日入牢被仰付候由、 216 一政之助・嘉傳次・与市・冨士松・安吉右五人 二十日、入牢被仰付、 一七兵衛・昌安・才次・三郎兵衛・金四郎・万之助右 六人、二十日手鎖宿預被仰付候由、 一才吉・又左衛門三十日尋被仰付候由、 一庄右衛門母きよ十日手鎖、親類組預被仰付候由、 一政之助母死去仕候ニ付、親類・組合罪科被仰付由、 一次郎兵衛三十日戸〆被仰付候由、 右之通一統軽ク被仰付候趣故、翌廿五日四ケ寺 一同ニ而御役所へ御礼ニ罷出候、則御郡代後閑 元吾殿御挨拶ニ而被入御念候趣被仰聞候、 廿七日、割元佐五右衛門殿・問屋辰五郎殿・組頭八之助 殿・義兵衛殿参り、段々御苦労被成下相済候ニ付、 右御礼罷出候趣被申聞候、 文政二年卯正月四日、 殿様御家中并町方年始勤、