大井法華堂日記2022

78/96

77 談之上御上様へ御慈悲願之処、何分奉願候趣申来、 五日、四ケ寺一同佐五右衛門殿江参り申候者、五人親類・ 組合度々参、御上様江御慈悲願申上呉候様 頼ニ付罷出候、御序之節御上江御内窺被成下候 様申入候処、此節御上茂格別御取込ニ候得者折 ヲ以御伺可申上候、其上私方ゟ御挨拶可仕由被申候、 七月廿四日、昼過、庄右衛門親類武左衛門并次郎 兵衛悴五郎次参相頼候ニ者、庄右衛門一件ニ付、只 今龍雲寺江も参候、何卒庄右衛門御吟味之 処御訴訟被成下度御願申候由、留主故申置帰、 廿六日、庄右衛門親類・組合ゟ四ケ寺并上州 185 安中九郎左衛門・下仁田惣兵衛へ歎願書差 出候ニ付添書致、御役所江右願書夜五ツ時 御役所へ罷出、四ケ寺并九郎左衛門一同ニ而歎願 申上候、右五人并庄右衛門ゟ差出候願書、左之通り 乍恐以書付奉願上候 一当町三郎右衛門・常八・長五郎・辰次郎当三月 中御駕籠訴仕候ニ付、右四人并与市御吟味之 上、当時御咎中ニ御座候処、先達而右五人之者 拙寺共江願出候者、右一条奉受御吟味候処、一言 之申訳無御座奉恐入候、此末御裁許之上者、如 何様之御咎被 仰付義奉恐入候間、当 御役所様江御慈悲之御詫願上候様相願候間、 先達而割元佐五右衛門方江右之段相談候処、右 一件御調中ニ付、差控候様申聞候間、今日迄差控 罷有候、何卒格別之御憐愍を以、御詫御聞 済被成下置候様偏ニ奉願上候、以上、 186 文政元寅年七月 龍雲寺 印 西念寺 印 法華堂 印 圓満寺 印 岩村田 御役所 書付ヲ以御願申上候 一私問屋役相勤罷有候節、文化八未年ゟ 出入中多分之異見等不取用、内済等も不仕、 其上出入相済候而も江戸表ニ長滞留仕、右 出入夫銭取調等等閑ニ致し候始末、此上 奉請御吟味候而者逸々申訳無御座候、 一後藤良助殿江取入余光ヲ借り候始末、去ル 丑年中奉受御吟味奉恐入候儀を御受印 相拒ミ候段、此上奉請御吟味候而者申訳無御座候、 一去丑七月頃ゟ越訴之目録見等致し候 者共江相加り、猶又当春ニ至り御駕籠訴 187 等有之候一条、此節御吟味奉請、口書二冊