大井法華堂日記2022

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65 151 熟酔仕夜四ツ時下ル、 廿二日、御家老始御家中御礼廻ル、 文化十年正月四日、 御殿御年始先例之 通申上、白木台御札守三本入扇子箱献上、 御目見江相済、御家老・御用人弐本入扇子箱御 札添、 御役所へハ献上物なし只御礼申上ル、并 御家中町方年始勤ル、 十五日、 殿様御祈祷例年之通務、 二月、社日御祈祷被仰付相務、 五月九日、割元ゟ書付ニ而申来、十一日 殿様御 暇乞御出可被成旨申来、又夕方御奉行後閑 莎右衛門殿ゟ書状来 愈無御障珍重奉 存候、割元ゟ御案内之通御暇乞御承知与 奉存候、御目見江之御沙汰御座候間為御心 得申上候、以上、 九日 法華堂様 後閑莎右衛門 十一日、四ツ時 御殿へ上ル、献上物先例之通、 152 御使者之間ニ而御吸物一ツ御肴二種御酒頂戴、 暫過御居間ニおゐて御目見被仰付、御用人 田中弥市右衛門殿披露、此度御発起無尽御 加入仕候ニ付御目見申上候与言上、暫さゝハりも無 満足いたす与御意被下御使者之間へ引、御家 老平野次郎左衛門殿・御用人倉持寛左衛門殿・ 田中弥市右衛門殿被出、御無尽御加入其外御世 話等被下候ニ付御大慶被思召候、是ハ御有合 之品ニ候得共被下置候与被申、雪信之筆ニ而横物 之御懸物被下置候、難有仕合御礼申上下ル、 御家老・御用人・御奉行・御代官宅へ礼ニ廻ル、 十五日、 殿様御札守差出ス、 九月十五日、同断 十二月十五日、同断 文化十一年戌正月四日、 御役御家中 并町方年始務ル、 153 十五日、例年之通 殿様御祈祷相務、御 奉行藤田百助殿・御代官後閑彦三殿出役、 二月六日、社日御祈祷相務、 同廿日、京都御触小諸仙命院ゟ到来、 今度御当院御相続之儀、庭田中納言 殿御次男慈路丸殿、久我大納言殿御猶 子 聖護院宮御戒師ニ而十月廿二日御 得度、御入院首尾好被為済候、因茲為御 祝儀、明和六年先例之通金百疋宛年 行事中并二代共人別ニ可被差出候、尤諸 同行之分者青銅弐拾疋ツヽ、是又二代共人 別ニ取集名前帳面相記、末々ニ至迄不