大井法華堂日記2022

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56 被成候共、又候御旅宿御勝手ニ候ハゝ、何れニも御気随可」 被成、役人中ゟ申付与被申越候侭難有奉存候得共、最 早旅宿居付間御用之節ハ御長屋参上可申与申遣ス、 廿五日、出勤、御目見へ御居間御所院ニ而御用人 梶田源左衛門殿披露、法華堂御目見へ申上候与 127 申上ル、 さヽハりも無目出度此度献金出情 （精） 満足、猶此上宜頼与御意有之、御家老田 能村半助殿詰居 御意之書付被渡候、左之通 此度心入ヲ以御貯金献上并数通古証文致 返上 御満足被遊候、上納之金子直ニ被成 御預候間、可然取計候様御頼 思召候、 午十一月廿五日 右頂戴難有奉存御請申上ル、 一御奥ニ而大御隠居浄晴院様、中御隠居 誠諦院様御目見、奥家老春田彦太夫殿 披露、御在候処法華堂御目見申上与初而此 度御表へ金子被上御満足被遊、猶又此上 宜頼与御意有之、御二方様ゟ御細工もの品 々御包ニ而頂戴、それゟ御表ニおゐて御酒 御料理御菓子等迄頂戴、少々雨降候ニ付 旅宿迄駕籠ニ而御送り被下候、甚熟酔夜五ツ過帰ル、 128 帰ル（衍カ） 殿様ゟ拝領物御紋附御幕一対 御燈灯（提）二張御書付ニ而被下之、 御紋附 幕 一対 同 燈灯（提） 二張 此度御紋附御幕一対燈灯（提）二張被下候、 右者諸御祈願并重き法用之節者格別、 其外猥に相用被申間敷候、以上、 文化七庚午年十二月 梶田源左衛門 書判 浅井新兵衛 書判 平野次郎左衛門 書判 法華堂法印 一上金ニ付書付差出ス、左之通 数代奉蒙 御恩候、為 御恩謝永々 御貯金ニも相成、往々 御上 御安心被為 129 在儀ニも可相成哉与金千両進献仕候、然上者 去ル子年已来差上置候金子、其外此上 御差引御座候共、右上ケ金ヲ以御差引御 返金御座候様ニ者申上間敷候、此段為念申上候、 文化七年十一月 法華堂 印