大井法華堂日記2022

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54 国仕候、然処当秋上京ニ付又候右之御願申 上候間、拙僧ゟも以書中申上呉候様頼ニ付御願 申上候、何卒以御慈愛当人願之通被仰付 被下置候ハゝ難有仕合奉存候、尚委細当人 口上可申上候、御承知可被下置奉希候、猶期後 音之時候、恐惶謹言、 七月八日 法華堂 書判 122 小嶋治部法橋様 内藤兵部法橋様 右之書状大蔵坊へ遣ス、 七月八日、御役所ゟ足軽ヲ以書状左之通 御談申度御用之儀有之間、明九日朝五ツ半 時御出可有之候、以上、 七月八日 利根川茂七 法華堂 拝見仕候、承知畏候趣返答申遣ス、 九日、五ツ半時御役所へ罷出候処、御座敷ニお ゐて御家老浅井亮助殿・御用人利根川茂七 殿次ノ間ニ両御奉行並居、亮助殿被申聞候ハ、 御印紙被下置候条頂戴可被致与口達ニ而直ニ被 渡候、頂戴拝見仕左之通り 覚 其許儀従来之 御厚恩奉謝度、此 123 度金千両被差上之訖、則遂披露候処 御満足不斜歓思召候、依之格別之訳を 以持高百石永久被下置候条、子孫ニ至迄 全可被致頂戴候、仍執達如件、 文化七庚午年七月朔日 御裏印 田能村半助 印 書判 浅井亮助 印 書判 法華堂江 右之通 御印紙頂戴難有仕合御礼申上、 御在役御家中不残御礼ニ廻ル、町方惣役人へ披露致、 八月 東照宮様御鳥井御寄進利 根川雄之進殿被致、廿九日 御遷宮奉候、 一七月朔日頂戴仕候御印紙御書替ニ而、 十月七日頂戴大奉書紙二ツ折ニ而左之通り 其許儀困窮之村々手当等相心懸、 其上従来之奉謝 御厚恩度、此度 124 金子千両被指上之 御満足不斜一 段之事思召候、依之為御称美 御印紙被下置候、仍執達如件、 文化七庚午年十月七日