大井法華堂日記2022

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37 申聞候ハ、故障之訳合ハ得与不存候得共、一年一 度祭礼、最早夜も深更ニ候得者、拙寺共貰 請神事相済候様扱度趣申述候処、彼是取も つれ夜明ニ及漸内熟いたし、神事相 済申候、但右故障ハ庄左衛門大宿方ねりものゝ先江 高張二ツ立ねり始候事故起候得とも、此義無沙汰ニ而 漸相済、 一楽サヽノ宮様御通行ニ付、御役所ゟ茶ノ湯 道具其外拝借被成度ニ付書状到来、 口上 御所持被成候茶ノ湯道具不残并黒 膳椀三十人前借用致度、此者ニ御貸 可被下候、猶貴面可申上候、早々以上、 83 八月二日 利根川雄之進 法華堂様 右書状到来、則御かし申候、 同八月十五日、 楽宮様御通行、長塚ニ 御茶亭かゝる美々敷事也、 同十月六日、御郡代ゟ書状到来、 弥無御障奉珍重候、然者御通行無滞 相済候ニ付、明後八日御酒被下候ニ付御出有 之候様、御役人中被申聞候ニ付如此御座候、以上、 十月六日 利根川茂七 後閑莎右衛門 法華堂様 同十一月廿日、 廣徳院様御三周忌御法 事ニ付御一周忌之通り御諷経相務、御 布施前々之通被下之、 同十二月九日、宗判御改、耳取村法善院 84 死去ニ付、二代大坊幼年ニ付法華堂御 受判いたす、御役所へ書付出ス、 差上申一札之事 一耳取村法善院二代幼年ニ付宗 門御改罷出候義難相成、継目相済 候迄拙寺兼帯仕候、依之書付差上申候 処相違無御座候、以上、 文化元子年十二月 岩村田 法華堂 印 岩村田 御役所 同十二月十五日、御役所ゟ御足軽ヲ以御家老 中御相談御座候間、四ツ時御出可被成申来ル、 則四ツ時御役所へ罷出候処、御座敷ニ於て 御家老被申聞候ハ、年々御祈祷御札被差 上候ニ付此度御祈願所被 仰付候、 御先代様思召有て堂免被下置候、則