大井法華堂日記2022

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36 名前帳面ニ相記、右御助成物御出情 （精） ニ而来ル丑七月中上納有之候様厚頼入存候、右之 趣申達候様 御院主被 仰出如斯候、以上、 亥十一月 内藤兵部法橋 印 小嶋治部法橋 印 次第不同 川中嶋 和合院御房 上諏訪 成就院御房 下諏訪 常法寺御房 大町 高麗院御房 田沢 若宮坊御房 80 小諸 仙命院御房 梨沢 千珠院御房 岩村田 法華堂御房 右承知印形之上早々順達、留ゟ可被差返候事 同五月六日、朝京都住心院殿御内兵部法橋・中務 法橋、江都へ御札献上罷下候処、法華堂へ被立 寄候ニ付右出金物等頼遣ス、左之通 峯中苅小屋出入三ケ年ニ而法華堂分金 壱両三分弐朱上納いたす、并大峯山奥諸 堂御普請ニ付同行二十ケ院ニ而鳥目六貫 文上納、但三ケ年分也、両様ともに法花堂奥 印致兵部法橋へ頼遣ス、受取書アリ、 同六月十二日、御役所虫干ニ付拝見被仰付、 則龍雲寺・西念寺・法華堂・圓満寺各御役 所仲ノ口ゟ上ル、 御拝領之御屏風一双は 上り竜下り竜、常信之筆也、一双は七賢 81 人、尚信之筆也、何れ茂墨絵也、別而尚信 ハ珍敷品之由御咄ニ御座候、 同六月十七日、例年祇園祭礼ニ付、中宿 組頭園右衛門宅ニ而圓満寺与一同見物致居候 処、あら宿組ねり出し大宿組茂少しねり始候 処、荒宿方若ひ者騒立故障ニ相成、神事 差支ニ而夜八ツ過相成候得共、ねりもの無之 気之毒存、幸ひ圓満寺与一座ニ見物致し候事 故相談致し取扱ニ出ル、先大宿方村役人詰 居方へ参り申述候ハ、拙寺共今晩落合園右衛門殿 方ニ而見物致し居候処、何哉故障等有之候哉 神事差支、最早夜更ニ及候事故、故 障之義ハ不存候得共、祭礼之事ニ候得者御扱申 度旨申述候処、役人挨拶ニは御両寺樣御深切之 御義忝存候、可然御取扱被下度趣申聞候間、 夫ゟ荒宿方役人衆佐五右衛門殿方ニ詰居 82 方へ参り前文之通申述候へハ、役人衆挨拶ニは 御深切之義忝存候、若者へ可申聞候、其上御 両寺ゟも被仰聞可被下趣挨拶ニ付若者へ