大井法華堂日記2022

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28 58 信州 諸年行事中 啓分致（文）金子被指出候、京都六角御役所江直々 上納可被致候、此段及御断候、以上、 八月、浅井亮助殿・田能村半助殿御家老ニ 転役ニ付祝義状遣ス、左之通り 一筆啓上仕候、秋冷之節益御勇健被遊御 座珍重奉存候、然者今般結構御転役被遊恐 悦奉存候、右御祝詞申上度以愚札如斯 御座候、猶期後音之時候、恐惶謹言、 月 日 法華堂 書判 浅井亮助様 参人々御中 右同断ニ而田能村半助殿へ遣ス、御家老・ 御用人転席ニは遣ス事ナリ、 享和二年戌八月十二日、殿様御在邑 御着、十三日、割元佐五右衛門申来候は、明十四日 59 恐悦被仰上候様被仰出候ニ付御案内申上候与 申来、則十四日、先例之通四ケ寺并神主 御殿恐悦申上ル、献上物先例之通、御目見 江御意有之相済、次ニ御家老・御用人宅へ 挽抜そは弐袋ツヽ持参、御家中不残只廻ル、 同九月朔日、割元ゟ申来ル、 殿様百年之 恐悦可申上由被仰出候之間、当六日恐悦可被 仰上候与申来ル、然処六日 御公儀ニ而御法事 御座候ニ付御延引ニ相成、同廿三日与又々申来ル、 同月十五日、新蕎麦二重献上仕候処納ル、 同日御側目附別所直記殿ゟ内々御頼ニ付 粉にいたし差上候、御満足之由御挨拶有之、 同廿三日、御札并杉原紙壱束献上、尤内々 御沙汰ニ而ぬり台ナリ、御目見江相済、御 書院ニ而龍雲寺・西念寺・法華堂・圓満 寺・神主御酒頂戴并御目録金百疋ツヽ 60 被下之首尾好相済、夫ゟ御役所へ恐悦 申上、御家老・御用人・御郡代へハ粘入紙壱 束ツヽ持参、各一同ニ右之通り 同九月九日、糟漬浮亀頂戴仕、御家老・ 御用人・御側目附・御郡代宅へ御礼ニ廻る、 同十月十九日、四ツ時後閑莎右衛門殿ゟ園 右衛門ヲ以被申越候ハ、今日急御催ニ而龍雲寺・ 西念寺・法華堂、御殿ニ而御手元之御酒 被下候思召候処、法華堂ハ利根川茂七方祖母之 忌中ニ候得者、隠居罷出候様御沙汰有之候間、其段 申通し候様被申聞候由、難有仕合御請申、則八ツ時 龍雲寺・西念寺・法華堂隠居仲ノ口ゟ上り御使