大井法華堂日記2022

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22 九ツ時御入被為遊候、角力有之於本堂御見物 被遊、龍雲寺・西念寺・法華堂例之通り御 目見被仰付并御側ニ而見物被仰付候、御茶 煙草盆出ル、七ツ時相済、御座敷ニおいて御 酒盛有之緩々御酒頂戴甚熟酔、御意ニ 42 叶ひ候由、五ツ時御帰殿被遊首尾好相済、 翌日前々之通り御礼ニ廻ル、 同四月朔日、御足軽ヲ以 殿様ゟ中啓二本 隠居当住へ拝領被 仰付候侭、早速御家老 御用人御側目附両御奉行へ右御礼ニ廻ル、 同十二日、昼時御奉行衆ゟ御使来ル、明後 十四日御立寄御座候間、左様御心得可被成与 申来、則御側目附御奉行衆へ参り御請 申、夫ゟ御家老・御用人宅へ御請申上ル、 十四日、八ツ時御入被遊候、御家老田能村半助殿 ニは御先江被参御待受被下候、西ノ庭ゟ上段之間 へ被遊御入、但シ立石迄御出迎申上ル、暫過隠当 ともに御目見被仰付御意被下候、床ニは 天眼院様ゟ拝領之五柳先生之画探幽之筆 横物懸ル、白木三方のし置、西入側御家老 田能村半助殿・御側目附別所直記殿・御側 43 衆・御中小姓衆・御徒士目附衆并ス、東側御次 敷居□法 （際カ）華堂・御郡代利根川茂七殿・後閑莎 右衛門殿・御代官衆并ブ、緩々御酒宴被為遊御好ミ ニ付、笈并ニ祗園之画之屏風入御笑覧御慰 ニ相成、至而御機嫌宜敷夜四ツ時還御被為 在候、庭へ高張二ツ立石へ高張二ツ出ス、隠当共立石 之内迄御見送申上、両割元両問屋庄左衛門前迄御 見送り申上首尾好相済、御土産物当住へ御目録 弐百疋、隠居へ御煎茶二袋被下之、惣御人数十 八人計リ外ニ御供廻り十五人程也、万事都合宜敷 相済、翌十五日御家老始御屋敷不残、御在 役方不残御礼ニ廻ル、 五月二日、御役所ゟ足軽ヲ以書状到来、左之通 来ル四日龍雲寺・西念寺御招被成候ニ付、御取持 被成御出候之様可得御意旨、御用人中被申 聞候、尤昼時過御出之御心得ニ而可被成御 44 支度候、依之御案内得御意候、以上、 利根川茂七 法華堂様 後閑莎右衛門 右書状参ニ付口上ニ而御受申、夫ゟ御役所 仲ノ口へ参り難有仕合御請申、御郡代衆宅へも参ル、 同四日、九ツ過御勘定所へ参り、御案内之上 御殿仲ノ口ゟ上り、御使者之間へ通ル、龍雲寺・西念 寺御玄関ゟ上り御使者ノ間へ通ル、御家老田能村 半助殿・御用人田中儀兵衛殿挨拶被出、暫過